タコとポテトのシンプルイズベストなスペイン料理!「プルポアラガジェーガ」とは?

タコとジャガイモの旨味が詰まった絶品おつまみ!スペインの伝統料理「プルポアラガジェーガ」をご紹介します!
日本人の口にも合う定番タパス!

「プルポアラガジェーガ」(Pulpo a la gallega)とは、スペインはガリシア地方の伝統料理。ガリシア語ではポルボアラフェイラとも呼ばれるこの料理は、じゃがいもとタコを使ったシンプルな一皿です。ちなみにスペイン語で「プルポ」はタコ、「ガジェーガ」はガリシア風という意味。
提供される際には木の皿に盛ることが伝統で、タコを食べるときは水を飲むと体に良くないと考えられていることから、赤ワインと一緒に食べるのが定番の食べ方!誰でも作れそうな見た目をしているんですが、タコの食感は生すぎてグニグニでも、茹ですぎてボソボソでも良くないため(アルデンテが理想とされるパスタの茹で加減みたいなものです)、意外と難しいのだとか。タコは大体40分から90分もかけて煮込まれるようですよ!

もともとガリシア地方では、ほかのヨーロッパの多くの国と同じくタコは嫌われ者の食材でしたが、交易の過程で干しダコを水で戻し、交易相手から入手したオリーブオイルやパプリカに混ぜて食べられるようになったことがこの料理の始まりとされています。その後ガリシア人もこの料理を食べるようになり、この地方の郷土料理となったのです。

このスペイン料理を作る過程においてポイントとなるのはズバリ、タコを3回調理すること!沸騰したお湯に生のタコを丸ごと入れ数秒で取り出し乾かす、という工程を繰り返すことで、タコの皮の食感を残せるのだとか。また銅鍋を使って屋外で女性たちが調理するのが伝統です。

この料理を提供する際にはハサミでカットしたタコの上にパプリカパウダーがかけられます。スペインでは甘いパプリカパウダーと辛いパプリカパウダーが用いられていて、ミックスして使うこともあるのだとか。また、一部の地方ではニンニクを添えることもあるそうです。
また、1962年以降から毎年8月の第二日曜日には「タコ祭り」が開催されており、祭りの期間中には1日になんと約4万kgの「タコアラガジェーガ」が消費されるのだとか!すごい!

シンプルながらも奥深いスペイン料理プルポアラガジェーガ。とっても美味しいので是非、機会があれば食べてみてくださいね!