「あの絵」でおなじみのフランス人デザイナー、アドルフ・カッサンドルをご存じですか?

本日ご紹介させて頂きますのは、フランスのグラフィックデザイナー、アドルフ・ムーロン・カッサンドル (Adolphe Mouron Cassandre)(1901年1月24日 – 1968年6月17日)です。グラフィックデザイナー、舞台芸術家、版画家、タイポグラファーと様々な肩書きを持っていますが、ポスター作品などが特に有名です。
この名前でピンとこない方も、デザインを見れば見たことあるとなる方も多いと思います。
私がカッサンドルを知ったのは作家の沢木耕太郎さんの著書「深夜特急」の装丁です。深夜特急は1970年代に、著者の沢木さんがインドのデリーからイギリスのロンドンまでを目指した紀行小説でバックパッカーのバイブル的作品です。とても面白い作品なのでこちらも是非じっくり紹介したいのですが、本日はその本の装丁をデザインしているカッサンドルの紹介です。
1920年代から1930年代にかけて、キュビズムの影響を受けた多くの作品を生み出したカッサンドル。「直線や立体感など幾何学的構成・エアブラシを使った点描的画法により構成される、いわゆるアール・デコを代表するデザイナーである。」とwikipediaにはあります。
デザインや絵を言語化することは難しいですが、幾何学な模様がクラシカルで懐かしさを感じさせながらキャッチーなポスター画に描かれているように感じます。最近、イラストレーターの永井博さんに代表されるようなシティーポップなイラストが再評価されていますが、それに例えるならアルカイックポップとでも言ってもよいのでしょうか。
なんにせよ沢木さんの小説の装丁で初めて見たカッサンドルの装丁のデザインは小説の雰囲気ととてもマッチしておりとても好きなアーティストです。
2017年に日本でも企画展があったようなのですが、それ以降はないようで是非また開催してほしいです。
ということで、皆さまがカッサンドルの作品を好きになってくれたら嬉しい、ぶえなでした!

すぐに色んな物をコレクションしてしまいがちなマキシマリスト。趣味はサッカーとショッピング。中南米をバックパッカーで回っていた。