パッケージの不気味なライオンの謎。イギリスでは超定番の甘味料「ライルズ ゴールデンシロップ」をレビュー!

グルメ,自宅で気軽に海外旅行体験!

パッケージのライオンが死んでいるのはなぜ!?不気味なパッケージが印象的なイギリスの定番甘味料「ライルズ ゴールデンシロップ」をレビューします!

ゴールデンシロップのあれこれ

いつもなら商品レビューのみで終わらせるんですが、このゴールデンシロップに関しては、イギリスではなくてはならない大切な甘味料であるため、せっかくならと色々調べてみることにしました。

サトウキビやテンサイなどを材料にして作る砂糖の精製過程でできる副産物であり、濃い琥珀色をしたゴールデンシロップ。「ライトトリークル」と呼ばれることもある、イギリスの定番オブ定番シロップです。

今回ご紹介するライルズ社のものが一番有名ですが、創業者のアダム・ライル氏が1881年に砂糖の精製工場を開いた後に生み出された、イギリスで最初となるゴールデンシロップのブランドこそが「ライルズ」なのです。歴史のあるブランドですが、このライオンのパッケージは何と1885年に作成、1904年に商標登録されてから、一度もデザインを変えていないんだそう!2007年には「世界最古のブランドとパッケージ」として、ギネスにも登録されました!

さて、このゴールデンシロップなんですが、初めて見たときラベルのライオンにギョッとしませんでしたか?ぱっと見は普通のライオンのイラストに見えるのですが、よくよく見てみると、このライオン、死んでいるんです。周りにたかっている黒い物体はハエ。普通に考えたら、食品のパッケージに載せるべきイラストではありません。

実はこのイラストの元になっているのは聖書。サイモンという一人の男がライオンを殺したところ、その死骸にハチが集まり巣を作ったのだそう。サムソンは後日この出来事を「食らう者から食い物が出、強い者から甘い物が出た」という謎々にしました。このフレーズは「自分を苦しめる強大な敵でさえも、自分にとって助けになることがある」という意味になっており、創業者のライル氏が好んでいた一文だったとか。そのため、ライオンのイラストの下にはよく見ると「強い者から甘い物が出た」と書かれているのが分かります。

とにかく、イギリスの家庭では長くの間愛され続けているゴールデンシロップ。パンケーキやワッフルにハチミツ替わりに用いられるほか、お菓子作りの材料としても大人気の商品なんです!ということで商品の説明はここまでにして、今回はゴールデンシロップのレビューをしていきます!

レビュー

おしゃれなボトルに入ったこちらの商品。柔らかなプラスチックの容器に入って売られていましたが、イギリスの方では缶詰に入った商品もよく売られています。お洒落なのは缶の方ですが、保存のことを考えるとボトルの方が使いやすい気がします。

早速かけてみると、メープルシロップよりは粘り気があり、はちみつよりはサラリとした粘度のソース。メープルシロップに似た商品だと思っていましたが、それよりもトロリとしているようです。

食べてみると、優しいコクのある甘さが口に広がるシロップ!はちみつほど癖のある甘さではなく、深く香ばしい香りが印象的な味です。

これでお菓子を作ったり、アイスクリームにかけたり、本当に様々な使い方ができる超有能なシロップなのですが(それだからこそ私のもっているシロップはここまで量が減っています)、おすすめはチーズトーストにかけること!しょっぱいチーズの味と甘いシロップの相性が抜群で、癖になる美味しさです!是非このシロップを買ったら試してみて下さい!

イギリスで長い間愛され続けている「ライルズ ゴールデンシロップ」!とっても美味しいので、見かけたら是非買ってみて下さい!

ライター
のちぇ

3度の飯と海外旅行、猫が好きなちゃらんぽらん。読書や映画鑑賞、料理とゲームが趣味。好きな食べ物はアイスクリーム。現在リングフィットアドベンチャーで瘦せようと頑張っているが、動いた分の3倍食べてしまうため痩せる気配はない。