尿香るサメ肉!?アイスランドの珍味ハカールって知ってる?
いつかは行ってみたい美しい島国アイスランド。
そんないっぱいの土地で生まれた(生まれてしまった?)強烈な珍味ハカールをご存知でしょうか!?
柔らかな歯ごたえと強烈なアンモニア臭。ハカールとは?
ハカール、またはハウカットルはサメの切り身を発酵させたアイスランドの珍味。
サメの一種であるニシオンデンザメなどをの肉を発酵させ、吊るして数か月間保存した食べ物です。
そして、初めての人が(または初めてではない人も)面食らうのがそのアンモニア臭。
サイコロ状にカットして食べることが多いハカールですが、強烈な匂いは味をも凌駕します。あの食を愛する有名イギリス人シェフ、ゴードン・ラムゼイでさえも吐き出してしまったという逸話も。
どうやらその匂いの秘密には製法が関係しているそうで、Wikipediaによると
元来はオンデンザメを狙った漁が行われていたが、今日では他の漁で混獲されたオンデンザメが用いられる。伝統的な製法では、オンデンザメの内臓と頭、骨を除去してきれいに洗い、砂利に掘った浅い穴に埋める。砂や砂利で覆い、砂の上に石を置いてサメ肉を押す。この際に香辛料や保存料は加えられない。このようにして、サメ肉から液体を外に出し、夏は6~7週間、冬は2~3か月ほどそのまま放置することにより、サメ肉は発酵する。この後で肉はひも状に切られ、風通しのいい小屋で少なくとも2~4か月間、乾燥のために吊るされる。この間に茶色く固くなった表面は、小片に切って食べる前に取り除かれる。乾燥が進むにつれてアンモニアが放散すると同時に、肉の成分に由来する塩味が濃くなる。
Wikipedia
のだそう。そのままでは有毒なニシオンデンザメの肉を発酵させることで毒性を無くしているそうです。
チーズのような見た目をしていることから間違えて(?)食べてしまう方もいるかもしれませんが、アイスランドではお酒のアテとしても好まれているハカール。
アイスランドに来て初めて口にする食べ物というよりは、少し滞在した後刺激が欲しくなったときのためにキープしておいてほしい珍味です。
真空パックで売られていることも多いので、ネタとしてお土産にするのもありかもしれませんね!(ただし贈る相手は冗談の通じる人、もしくは上司など嫌いな相手がいいかも)
保存食が一般的なアイスランドにおいて愛される不思議な食べ物ハカール。勇気ある方は是非お試しあれ……。