丘を駆け下りるチーズを捕まえろ!危険なイギリスの奇祭チーズ転がし祭りって!?
大人たちが必死にチーズを追いかける!?
可笑しなお祭りチーズ転がし祭りをご紹介します!
日本でも有名?チーズ転がし祭りとは?
チーズ転がし祭りとはイングランドのコッツウォルズ地方にあるグロースターシャー州グロースターの近く、クーパーズヒルで行われているお祭り。
英語では「Cooper’s Hill Cheese-Rolling and Wake」(クーパーズヒルチーズローリングアンドウェイク)と言います。
チーズ転がし祭りが開催されるのは5月最後の月曜日に定められている祝日「Spring Bank Holiday」。
その内容はというと、丘の頂上からグロースターシャー名産の丸形チーズ「グロースターチーズ」を転がし、競技参加者たちはそのチーズを追いかけるという至極単純なものです。
日本ではテレビ番組「世界の果てまでイッテQ!」で宮川大輔さんが参加したことで有名になりました。
その起源は意外に古くなんと200年以上の歴史が!
第二次世界大戦中には配給制によってチーズを使うことが困難になり、1941年から1954年までは代用として木製のチーズが使用されていたという歴史もあります。(この木製レプリカの中心の空洞にはチーズのかけらが埋め込まれていたそう)
お祭りの目的はチーズを捕まえることですが、時速112キロメートルにも達することがあるチーズを捕らえるのは至難の業。そのためお祭りのルールは、丘のふもとに引かれたゴールラインを最初に超えた人がチーズを獲得できるというものとなっています。
一度に20人が参加できるレースが全部で5回、またその合間に丘を駆け上るレースが子供、男性、女性の順で行われます。
ちなみにこのお祭りで使用されるグロースターチーズは伝統的なセミハードタイプのチーズで、なんと16世紀から作られているものだそう。
グロスターチーズには無脂肪乳に少量の全乳を混ぜて作るシングルグロスターチーズと、全乳のみで作るダブルグロスターチーズの2種類があり、このお祭りで使われているのは「ダブル」の方。
より砕けやすく脂肪が少なくて食感が軽いシングルグロスターチーズか、長く熟成されより強くて良い風味のダブルグロースターチーズ、どちらが好きか現地で食べ比べてみるのも面白いかもしれませんね!
名前を聞いただけでもおもしろそうなお祭り、チーズ転がし祭り!
お祭りの時期にイギリスに行くことがあれば是非参加してみて下さい!(ケガには気を付けて!)