ロシア流の水餃子!?小さな形が可愛いロシア料理ペリメニとは!
サワークリームとバターでこってり食べるのが美味!ロシアの定番ファストフード、ペリメニをご紹介します!
丸っこい形がキュートなロシアの水餃子!
ペリメニは小麦粉を練って作られた生地で肉や野菜を包んだ、ロシア流の水餃子。「ロシアの心臓」と呼ばれるほど、ロシア料理にとっては欠かせない食べ物で、ウラルまたはシベリア発祥の料理と考えられています。2〜3cmくらいの丸っこい形をしており、サワークリームや溶かしバターをかけて食べるのがポピュラーです。また、シベリア方面の方では、からしや酢で食べる「アジアスタイル」の食べ方が人気だそう。シベリアの方は豚と牛を混ぜた肉でペリメニを作るなど、広いロシアでは地域によって食べ方やレシピなどが異なることも多いんですね。
皮が薄く具がたっぷりと入っていることが特徴で、牛肉や豚肉、ラムなどの肉と玉ねぎを混ぜて作った餡を包むのが定番であるペリメニ。今はロシア各地で食べられる人気の料理で、茹でるだけですぐに食べられる冷凍食品がスーパーマーケットなどに並んでいます。ロシアでは特に学生や独身男性が好むファストフードとして地位を築いているそう。茹でるだけで簡単に食べれるのでありがたいですよね!
ちなみに、ロシアには「ペリメニの生産カテゴリーランク分け」というものがあり、A以上だと詰め物の80%以上が肉、Bだと60%~80%、Cだと40%~60%で、肉のかさ増しには大豆やその他の材料が使われています。ロシアで市販のペリメニを買って食べるときは、是非このランクにも着目してみて下さい!
ペリメニの歴史を紐解いてみると、17世紀から既に「マンティ」という名前で人気となり、当時は王族などに振る舞われていました。その後1820年頃になると、現在の名前で呼ばれるようになったそうです。形状や作り方などから中国の餃子との類似点も多く、一説では中国の餃子を簡略化して生まれたのではないかとされています。シベリアの長くて寒い冬を過ごすために、ペリメニは良い食料保存法だったそう。ちなみに、ペリメニとはコミ語やマンシ語で「耳パン」を意味する「ペリニャニ」から来ています。
餃子によく似ていることから、日本人にとっても食べやすく人気のあるロシア料理ペリメニ。まだ食べたことがないという方は是非、ペリメニにチャレンジしてみて下さいね!