サクサクのパイ生地とクリームが美味しい大人気イタリアンスイーツ!スフォリアテッラとは?
まだ食べたことがないという方は是非お試しあれ!サクサクのパイ生地が絶品のイタリアンスイーツ、スフォリアテッラをご紹介します!
偶然生まれた修道院発祥のスイーツだった!?
スフォリアテッラは「ひだを何枚も重ねた」という意味を持つイタリアの伝統スイーツ。ナポリの名物デザートであり、貝殻をかたどったひだが何枚もあるパイ状の生地の中に、リコッタチーズやカスタードクリーム、アーモンドクリーム等を入れ、オーブンで焼き上げたお菓子です。ちなみにその見た目から、アメリカでは「ロブスターテイル」(ロブスターの尻尾)という名前で呼ばれることもあります。また、スフォリアテッレという名前で売られているのを見かけたことがあるかもしれませんが、単数形(スフォリアテッラ)か複数形(スフォリアテッレ)かの違いなので、どちらも正しい名称です。
スフォリアテッラが生まれたのは17世紀、アマルフィ海岸に面するサレルノ県にある「リマの聖ローサ修道院」ですが、誕生は全くの偶然でした。修道院の厨房にあるセモリナ粉が傷みそうであることに気づいた修道女が、そこにドライフルーツや砂糖、リモンチェッロを少しずつ加えて餡を作り、パイに詰めてかまどで焼き上げました。そのお菓子は修道女や近隣の住民の間でとても評判を呼び、修道院にちなんでサンタローサと呼ばれるようになりました。
そして1818年、ナポリのパティシエであったパスクアーレ・ピンタウロがそのサンタローサの秘密のレシピを手に入れ、新しく貝の形で作ることを思いつきました。そして現在のスフォリアテッラが誕生し、彼の店も未だナポリで営業を続けています。
スフォリアテッラのバリエーションは様々で、パイの中にはオレンジ風味のリコッタチーズやアーモンドペーストなどが詰められています。また、ナポリではスフォリアテッラには2種類あり、普通のものに加えて、「スフォリアテッラ・フローラ」という層を作らないパイを使った手間のかからないバージョンのものもあります。さらに、「コーダ・ダラゴスタ」(ロブスターの尻尾)と呼ばれるアメリカ風のものは、中に甘いクリームがたっぷり入っています。ナポリに行ったら是非色々食べてみたいですね!
日本でも最近じわじわと人気を伸ばし、メディアに取り上げられることも増えてきました。これから人気がさらに上がること間違いなしなので、是非チェックしておいて下さい!