世界が注目するトルコの女性映画監督!デニズ・ガムゼ・エルギュヴェンとは?
長編デビュー作でいきなりアカデミー賞にノミネート!
トルコ生まれの映画監督デニズ・ガムゼ・エルギュヴェンを紹介します!
デニズ・ガムゼ・エルギュヴェンについて
エルギュヴェンは1978年トルコはアンカラの生まれ。1980年代にはフランスへ移住し、フェミス(国立高等映像音響芸術学校)に通いました。
そして2011年、カンヌ国際映画祭でフランス人脚本家アリス・ウィンクールと出会い、映画『裸足の季節』の脚本を共同執筆することになります。
2015年、エルギュヴェンの長編デビュー作となった『裸足の季節』(原題Mustang)はヨーロッパ・シネマ・ラベル賞受賞のほか、第88回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートもされ、彼女の名は国際的に知られるようになりました。
『裸足の季節』はトルコの小さな町で暮らす姉妹たちが家に閉じ込められ性的虐待や不条理な結婚を強いられつつも抵抗する様を描いた作品。
エルギュヴェン自身の体験も交えつつ描かれており、トルコの女性蔑視的な価値観を静かに批判した映画となっています。
この作品の成功がきっかけとなり、エルギュヴェンは元来作りたかったロサンゼルス暴動をテーマにした映画『マイ・サンシャイン』(原題Kings)を2017年に製作。
ボンドガールを務めたハル・ベリーと、ジェームズボンド役として有名なダニエル・クレイグという「007コンビ」が主演を務め、アメリカの黒人差別や銃社会により起こる混沌が丁寧に描かれています。
この作品以降彼女は主にテレビシリーズなどの監督として活躍しており、特に一部監督を務めたHulu製作の『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』は彼女の映画と同様に、女性の地位に対するメッセージ性を含んだ作品となっています。現在配信中のため是非チェックしてみて下さい!
映画として社会問題を見事に描き出すことに長けた監督エルギュヴェン。
彼女の作品に興味のある方は是非チェックしてみてください!