タコの足を踊り食う韓国料理！意外と美味しいサンナクチとは
死んでもなお動き続けるタコの執念を食べてしまう人間の執念が一番怖い！
韓国に行ったらチャレンジしたいタコ料理、サンナクチをご紹介します！
口の中でぬめぬめ動くタコの足にドキドキ！
サンナクチ（산낙지）とはテナガダコを生きたままぶつ切りにし、塩や胡麻油などをかけて食べる韓国料理。韓国語でサンは「生」ナクチはテナガダコを意味し、サンナクチとは「生きたテナガダコ」という意味になります。生きたまま食べるため、口の中でタコの足が踊り、吸盤が口内に吸い付くというタコの新鮮さを味わう一皿です（最初に韓国に行った際、周りの大人たちがチャレンジしているのを戦々恐々とした顔で見ていた幼き頃の私）。
韓国では「タコ1匹が高麗人参1盛り」ということわざがあるほど、タコは美容や滋養強壮に良いとされています。そのためタコを食べることは日本と同様非常にメジャー。ナクチポックムなど、様々なタコの料理が食べられています。またそれだけではなく、新鮮なタコのプリプリした噛み応えは最高の酒のアテになるので、韓国でこの料理が愛されているのは納得です。
ちなみに、イギリスの新聞の一つであるサンは2012年、日本のフグなどと一緒にサンナクチを「世界で最も危険な食べ物8つ」に認定しています。サンナクチのタコの吸盤は喉に吸い付いて離れなくなることもあるため、食べ慣れていないと注意が必要なことがその理由だとか。日本の餅は間接的な殺人者ですが、直接手を下してくるサンナクチ、恐ろしい食べ物です！
とはいえ日本でも踊り食いの料理文化は一部あるため（海老の踊り食いなど）、まだサンナクチに対する抵抗感は弱いのではないでしょうか。それに対して、欧米の人々からすればサンナクチはなかなかショッキングな料理であるようで、韓国映画『オールド・ボーイ』を見た欧米人が一番ショックだったシーンは、流血のシーンでも暴力シーンでもなく、サンナクチを食べているところだった、という逸話が語られるくらい、理解できない食べ物なんだそう。韓国人が「外国人が嫌う韓国料理」として真っ先に想像する料理でもあるので、サンナクチ＝気持ち悪いという見解は広く知られているようです。
欧米の方ではタコを忌み嫌う国も多いですもんね……。
確かにお皿の上で大量のタコ足がくねくねと動く様子はトラウマもの。ただしその新鮮な風味と味は誰もが気にいること間違いなしです！興味を持った方は是非、韓国に行った際サンナクチにチャレンジしてみて下さい！
3度の飯と海外旅行、猫が好きなちゃらんぽらん。読書や映画鑑賞、料理とゲームが趣味。好きな食べ物はアイスクリーム。現在リングフィットアドベンチャーで瘦せようと頑張っているが、動いた分の3倍食べてしまうため痩せる気配はない。