中からバターがジュワッと溢れ出す!ウクライナの名物料理、チキンキエフとは!?
ボルシチ以外にもまだまだある、絶品ウクライナ料理の数々!今回は、バターを使った贅沢なチキンカツレツ、チキンキエフをご紹介します!
バターが溶け出す絶品チキンカツ!
チキンキエフはバターを骨無しの鶏胸肉で巻き、小麦粉、溶き卵、パン粉の衣をつけて揚げたウクライナのカツ料理。日本では「キエフ風カツレツ」とも呼ばれており、ミニストップなどでホットスナックとして売り出されていたこともあります。ちなみに中に包み込むバターにはこのミニストップの商品のように、パセリやチャイブなどのハーブや、レモン汁、ニンニクなどが使われることも。
伝統的なものは手羽元の骨をつけたままにした胸肉が用いられ、肉を叩いて薄く伸ばしてから、ハーブやニンニクなどを混ぜた冷やしたバターを包み、ラグビーボールのようなさつまいものような形に成形します。暖かいうちに切ると中から溶けたバターがソースになり、とっても美味!付け合わせとしては、細切りのフライドポテトとバターを載せたグリーンピースがよく添えられます。
この料理の名前はウクライナの首都であるキエフ(キーウ)から来ていますが、実は正確な発祥の地は分かっていません。しかし説としては、フランスの食品加工業者ニコラ・アペールをチキンキエフの考案者とするもの、20世紀初頭のニューヨークのレストランで考案されたものなどがあります。一般的に広く信じられているものは、チキンキエフは「20世紀初頭にキエフにあるコンチネンタルホテルで考案された」という説。チキンキエフは1897年にキエフに建てられたこのホテルの看板料理だったそうです。
チキンキエフはその後世界中にも広まり、イギリスで有名なブランド「マークス&スペンサー」が最初に売り出した「TVディナーシリーズ」の商品が、このチキンキエフでした。これが1976年のことなので、長い間多くの人に愛されていることが分かります。
ちなみにチキンキエフに似た料理としては、フランス料理のコルドン・ブルーというものがあります。コルドン・ブルーは中にバターではなく、ハムやチーズなどが包まれています。この中に包んで揚げるチキンカツというのは、日本にもあるささみ青じそチーズフライと発想が似てますね!
とろけるバターが美味しいお洒落なチキンカツ料理、チキンキエフ!日本でもウクライナ料理レストランなどで提供されているので、興味のある方は是非是非食べてみて下さい!