年老いたロシア貴族のために生まれた!?牛肉料理ビーフストロガノフとは!?
最近いろいろ騒がしいロシア情勢ですが食や文化に罪は無いと思う私です。
今回は日本でも大人気!ロシアの人気料理「ビーフストロガノフ 」をご紹介します!
日本と本場の味は実は違うらしい!?
ビーフストロガノフとはロシアを代表する牛肉料理。ロシア語ではбефстроганов(ビーフストロガノフ )と表記され、ビーフはフランス語で牛肉を意味するBœuf(ブフ)から来ています。
ビーフストロガノフが生まれた経緯には諸説ありますが最も有名なものは、ロシアの貴族であったアレクサンドル・セルゲーエヴィチ・ストロガノフに由来するというもの。歳をとって歯が抜け落ち、大好きなビーフステーキを食べられなくなってしまった彼のために、食べやすい大きさに切った牛肉を柔らかく煮込むこの料理が生まれたそうです。
ロシア国内でこの料理が広まり始めたのは20世紀初頭のこと。料理本にレシピが掲載されたことで国内で定番のメニューになりました。
日本でも定番のメニューであるビーフストロガノフ。日本では主にご飯に添えて食べられますが、他の国では揚げたじゃがいもやパスタなどと食べることも。ちなみにオリジナルであるストロガノフ家のレシピは、煮込む前に牛肉をワインを加えたお湯で蒸し、マッシュルームとケイパーを加えたものだそうですよ。
そしてビーフストロガノフの味を特徴づける物が、材料の一つ「サワークリーム」ですよね!でも本場ロシアではサワークリームではなく「スメタナ」という乳製品が使われます。でも日本でスメタナを見かけることはあまりありませんよね?実はその秘密はスメタナの特性にあります。製品に含まれている細菌の影響でスメタナは流通過程でも発酵がどんどん進んでいってしまいます。それによって発生するガスで密封容器を爆発させてしまう危険性があるため、スメタナを販売する際は空気穴が空けられた容器が用いられています。ですが日本ではこの空気穴を空けることが食品衛生法上認められていないのです!そのため、スメタナをスーパーマーケットで見かけることが無いのですね。
そんな理由で代用品としてサワークリームが用いられているのですが、スメタナとサワークリームは乳脂肪分や酸味などに違いがあり、味わいには違いがあります。本場ロシアに行った際は是非、スメタナを使ったビーフストロガノフを味わってみたいですね!
日本でもカレーのような感覚で愛されているビーフストロガノフ!とっても美味しいので食べたことがないという方は是非チャレンジしてみて下さいね!