ポテトサラダの元になった!?ロシアの「オリヴィエサラダ」とは!
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ポテトサラダの原型は実はロシア料理だったって知っていましたか!?今回はロシアの定番料理「オリヴィエサラダ」をご紹介します!
世界中に広がり愛されるシンプルな絶品じゃがいもサラダ!
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オリヴィエサラダとは、じゃがいもや鳥の胸肉、固ゆで卵にきゅうりやにんじん、グリーンピース、ピクルスなどの野菜を加えてマヨネーズで和えたロシアのサラダのこと。сала́т Столичный(サラートストリーチヌィ)、ロシア語で「首都サラダ」という名称で呼ばれることもあり、ロシア国内のみならず世界的に有名な料理です。
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この料理は19世紀、モスクワのホテルレストラン「エルミタージュ」でシェフを務めたベルギー人リュシアン・オリヴィエによって考案されました。しかし、オリヴィエがサラダに使うマヨネーズの製法は秘密にされ、味を正確に再現できる人はオリヴィエ以外にいませんでした。その後エルミタージュは1917年にロシア革命の煽りを受けて閉店してしまい、営業を再開するもオリヴィエは既に亡くなってしまっていたため、「オリヴィエサラダ」は本来のものとは違う味になってしまっていたのです。
そこでオリヴィエの元で副料理長として働いたイワン・イワノフが、「本物と同じ」オリヴィエサラダを再現。オリヴィエサラダは絶滅の危機から脱したという逸話が残っています。
ちなみにイワノフがレシピを再現できたのにはこんな理由があります。オリヴィエが生前、夜に一人でサラダの仕込みを行っている際、イワノフはレシピを盗もうと画策。オリヴィエがいなくなった隙にキッチンに忍び込んで姿を隠し、オリヴィエがサラダを作っている調理過程をじっくり観察したのだとか。
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イワノフの執念が凄まじいですね……。
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マヨネーズとじゃがいもを使ったこのサラダはポテトサラダの原型ではないかとも言われており、例えばスペイン語圏ではポテトサラダはEnsaladilla rusa、つまり「ロシアのサラダ」と呼ばれ、国内でも人気のタパスとなっています。ほかにも、セルビアでは新年に食べる定番料理になっていたりと、材料が異なった様々なバリエーションのオリヴィエサラダが世界中で愛され、食されているのです。
一人のベルギー人シェフが作った秘伝のレシピが今や世界に広まり、愛されるようになったオリヴィエサラダ!日本国内のロシア料理店などでも提供させているので、機会があれば是非食べてみて下さい!