裁判沙汰!?チョコレートケーキの王様!?お取り寄せも可能なオーストリアの宝ザッハトルテとは?
シャリシャリしたフォンダンとしっとりしたスポンジが絶品なザッハトルテ。でも、世界にあるザッハトルテのうち本物は2つしかないって知っていましたか?
今回は意外と波乱万丈なお菓子ザッハトルテをご紹介します!
裁判にもなった門外不出のチョコレートケーキ
ザッハトルテはオーストリア発祥のチョコレートケーキ。
小麦粉、バター、砂糖、卵、チョコレートを使ったチョコレートのスポンジ生地にアプリコットのジャムを塗り、チョコレート入りのフォンダンでコーティングしたものです。
砂糖の入っていない生クリームを添えるのが定番で、その濃厚な味わいからチョコレートケーキの王様と称されています。
元々ザッハトルテは、1832年に料理人のフランツ・ザッハーが考案。その味は一躍大ブームとなり、彼の次男エドゥアルトがホテルザッハーを開業した際にホテル内のカフェとレストランで提供されるようになりました。
このようにしてザッハトルテはホテルザッハーの名物ケーキとなっていきます。
しかしホテルザッハーにとって予想外の出来事が起こります。
ホテルが経営難に陥ってしまったのです。
ここでホテルザッハーに援助の手を差し伸べたのがウィーン王室御用達のケーキ屋「デメル」でした。
けれどもその条件は、デメルにもザッハトルテの販売権を譲るというものでした。
ホテルザッハーはその条件を認めたものの門外不出だったレシピは本に掲載されるなど、世間に流出してしまいます。
ホテルザッハーは販売差し止めを求めデメルを提訴しましたが、判決は双方に販売を認めるというものでした。
この結果、デメルのものは「デメルのザッハトルテ」、ホテルザッハーのものは「オリジナルザッハトルテ」として現在販売されています。
ちなみに、デメルではジャムを表面にだけ塗り、オリジナルは中にもジャムを挟んでいるという差があるそう。
こういったことから、日本のケーキ屋さんや他の場所で売られているザッハトルテは実はすべて偽物のザッハトルテ風。デメルまたはホテルザッハーのものこそが唯一のザッハートルテなのです。
日本でザッハトルテを食べるなら!
そして実は、オリジナルのホテルザッハーのザッハトルテは日本からでもネットで購入が可能。
実際に購入してみたので、気になる方はこちらもご覧ください!
また、先ほど「ホテルザッハーとデメル以外のザッハトルテは偽物!」的なことを言ったのですが、そんなこと言い出したらほとんどの人がザッハトルテを食べられないのも事実。そんな方には東京日本橋にある「カフェウィーン」がおすすめ!本場の味にそっくりな本格的なザッハトルテを頂けます!
ついでに、「本物の」ザッハトルテと認められているデメルは日本国内に店舗があるほか、ネットで購入が可能ですよ!
いつかデメルのザッハトルテも食べてみたいと思います!
オーストリアを代表する唯一無二のチョコレートケーキ、ザッハートルテ。
オーストリアに行った際は是非忘れずに食べてみて下さい!