もうブームも終わりかけ!?まだ食べたことがない方に知ってほしいイタリア菓子「マリトッツォ」とは!
小ぶりのパンの中には生クリームがてんこ盛り!ブームは終わりかけでも、やっぱり美味しいイタリアのスイーツ、マリトッツォをご紹介します!
生クリーム好き集合!クリームたっぷりのスイーツ
マリトッツォはパンに生クリームをたっぷりと挟んだイタリアはローマのスイーツ。二つに切った小さなパンにクリームを詰め、松の実やレーズン、砂糖漬けにしたオレンジピールなどが入っています。マリトッツォとは本来小麦粉にハチミツやバターを加えて作るパンのことを意味しており、イタリアでは「マリトッツォ・コン・ラ・パンナ」(生クリームが入ったマリトッツォ)と呼ばれることもあるそう。
マリトッツォの起源は意外にも古く、古代ローマまで歴史は遡るだそう。正式な名前は「サント・マリトッツォ」(聖なるマリトッツォ)や「マリトッツォ・クワレジマーレ」と言い、クワレジマと呼ばれる復活祭前の期間に食べられていたお菓子だったのです。
その後は男性から女性の婚約者に送られるスイーツとなり、3月の第一金曜日に男性たちがフィアンセにマリトッツォをプレゼントしていたそう。そして、花嫁たちが贈ってくれた人を、夫を意味する「マリート」の俗称「マリトッツォ」と呼んでいたことに由来し、この名前がつけられています。イタリアでは、マリトッツォの中に指輪や小さな宝石を隠し、愛する人にプレゼントするというロマンティックな食べ物でもあるそう!現在はカフェで朝食として食べられたり、お菓子屋さんで買うのが定番です。
日本でも大ブームに!
また、マリトッツォと言えば日本で大きなブームになったことも記憶に新しいですよね!どうやら日本で最初にマリトッツォを売り出し始めたのは、大阪市にあるパティスリー「トルクーヘン」。店主の方がコーヒーに合うスイーツを探し求めイタリアを旅した際、マリトッツォを見つけ、2014年頃から販売していたそう。
その後、2020年頃になって、福岡市のベーカリー「アマムダコタン」がマリトッツォを置き始めたことから、マリトッツォはどんどん人気に。2021年になるとコンビニやスーパーマーケットでも売られるようになり、一気にポピュラーイタリアンスイーツへの仲間入りを果たしました。面白いことに、日本ではおはぎにクリームを挟んだ「はぎトッツォ」、ネギトロをシャリで挟んだ「寿司トッツォ」など、様々な派生形が誕生しています。
本場の人が見たらどう思うのか気になります…。
ブームは終わりつつありますが、今でも店頭で見かけることがあるマリトッツォ!まだ食べたことがないという方も、是非今のうちにチャレンジしてみて下さいね!