バウムクーヘン職人の悲しい運命って!?ドイツの人気菓子バウムクーヘンとは!

グルメ,小腹を満たす世界のおやつ!

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バウムクーヘン職人は長生きできないって本当!?ドイツ菓子の中でも特に日本で愛されている、バウムクーヘンをご紹介します!

職人の命を削るお菓子!?

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バウムクーヘンは日本でも超ポピュラーなドイツ初の焼き菓子。バウム(木)とクーヘン(ケーキ)を合わせた言葉の意味通り、中心に穴が開いていて木の年輪のような模様があることが特徴です。この独特の形状から「どうやって作ってるんだろう?」と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。

実はバウムクーヘンを作るための専用のオーブンが存在しており、それには生地を巻き付けるための芯と、その芯をくるくる回せるハンドル、焼き上げるためのバーナーがついています。普通のオーブンとは異なり正面が開かれており、直火で生地を焼き上げることで、360度しっかり火が通った美味しいバウムクーヘンを作ることができるのです。

そして、バウムクーヘンに使われる伝統的な材料は小麦粉、バター、卵、砂糖、バニラと非常にシンプル。周りをフォンダンやチョコレートなどでコーティングする場合もありますが、原則ベーキングパウダーなどは使われません。オーブンの芯に生地をかけて焼いていき、焼けた層の上に生地をかけながら焼く作業を繰り返して、薄い層を15〜20層ほど重ねると完成です。

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ドイツでは年輪の形状でバウムクーヘン職人の技術力が分かると考えられているらしく、その作業には非常に神経を張り詰める必要があるそう。それに加えてオーブンの直火を正面に受け続ける必要もあることから「バウムクーヘン職人は長生きしない」と言われているそうです。ちなみに熟練の職人さんだと、25層以上のバウムクーヘンを焼き上げる方もいるのだとか!

バウムクーヘンの正確な誕生秘話は不明なのですが、一説によるとドイツにあるザルツヴェーデルという街で考案され、広まったとされています。1581年にはすでに料理本にレシピとして紹介されていたため、バウムクーヘンはかなり歴史のあるお菓子だと言えますね!

ユーハイムHPより

また、バウムクーヘンは日本との結びつきが非常に強いお菓子の一つ。日本では第一次世界大戦の際、敗戦国ドイツの捕虜として来日したドイツ人菓子職人のカール・ユーハイム氏が持ち込み、1919年に広島物産陳列館(のちの原爆ドーム)で販売したのが最初とされています。当初は「ピラミッドケーキ」という名前で売られていましたが、1960年代には「バウムクーヘン」という名前で知られるようになり、今でもバウムクーヘンは株式会社ユーハイムの主力商品として愛されています。日本ではこのように、昔から人気のある外国菓子の中の一つであったバウムクーヘン。現在では贈答品としてだけではなく日常的なお菓子として食べられています。

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ドイツと日本を結ぶ代表的なお菓子であるバウムクーヘン。是非美味しいバウムクーヘンをご自宅で楽しんでみて下さいね!

ライター
のちぇ

3度の飯と海外旅行、猫が好きなちゃらんぽらん。読書や映画鑑賞、料理とゲームが趣味。好きな食べ物はアイスクリーム。現在リングフィットアドベンチャーで瘦せようと頑張っているが、動いた分の3倍食べてしまうため痩せる気配はない。