市販パスタソースでは人気ナンバー3!日本でも愛されるパスタ、カルボナーラとは?
日本でも知らない人はいない、人気すぎるパスタ!?濃厚なチーズと卵の味が美味しいパスタ、カルボナーラをご紹介します!
本家はベーコンも生クリームも使わない!?
カルボナーラは日本でも人気のあるパスタの一種。材料としては主に、チーズと黒胡椒、グアンチャーレ(豚トロの塩漬け)やパンチェッタ(塩漬けの豚バラ肉)、卵が使われています。ちなみに、カルボナーラとはイタリア語で「炭焼き職人」という意味。パスタとしては一般的にスパゲティが使われた「スパゲティ・ア・ラ・カルボナーラ」が定番です。
料理の起源については色々な説がありますが、ローマ帝国の首都であったラティウムを発祥とする説が一般的。ただイタリア国内で普及したのは、第二次世界大戦後にアメリカ軍がベーコンや卵を持ち込んで流通するようになった後と考えられています。
またこの変わった名前に関する説としては、「薪から木炭を作る炭焼き職人が考案した」とするもの、「炭のような色をした胡椒から連想して付けられた」などの説があります。無理矢理のように思えますが、一応説明すると、この説は「炭焼き職人がもしも仕事の合間にパスタを作ったら、手に付いた炭の粉が落ちてこんな風になるのではないか」という考えの元この名前がつけられたのではないか、というものだそう。
ちなみに、イタリアのローマ観光に行った方は、1906年創業のレストラン「Osteria La Carbonara」(オステリア・ラ・カルボナーラ)がカルボナーラの発祥の地であるという話を聞いたことがあるかもしれません。しかし、実はその話は嘘。お店側も明確に否定しているにも関わらず、なぜか日本のガイドブックではまことしやかに掲載されています。騙されないよう気をつけて!
そして、日本でも定番のカルボナーラですが、残念ながら本来のものとは大きく違ったアレンジがされています。グアンチャーレの代わりにベーコンが、イタリアでよく使われるペコリーノ・ロマーノの代わりにパルメザンチーズが使われていたり、生クリームや玉ねぎが用いられているものが多いのが実情で、本場のものよりもクリーミーなことが特徴です。
材料の入手しやすさを考えると致し方無いのかもしれないのですが……。いつかグアンチャーレが簡単に手に入るようになればなあ。
何はともあれ、世界中で愛されている定番パスタ、カルボナーラ!日本でもインスタント食品やレストランなどで食べられる人気のイタリアン料理です!