ペルーで食べたい野菜入りの甘〜いドーナツ!ピカロネスとは
南米原産の野菜を使ったシロップたっぷりの揚げドーナツ!リマの屋台で食べたいスパイシーな甘々スイーツ、ピカロネスをご紹介します!
おやつにぴったりのシロップ染み染み揚げドーナツ!
ピカロネスとはペルーの首都リマ発祥の揚げ菓子。緑黄色野菜であるカボチャとさつま芋や、アニス入りの野菜の出し汁を使ったリング型のドーナツで、サトウキビやスパイスを使った甘く温かい黒糖風のシロップ(チャンカカ)がたっぷりかかっています。
ピカロネスが生まれたのはスペインによる植民地時代のとき。スペインから持ち込まれたブニュエロ(スペイン風ドーナツ)を作るために、ペルーにおいては高い材料を揃える必要がありました。そこで人々が考えたのは材料を地元の食材であるカボチャとさつま芋に置き換えること。そのようにして生まれたピカロネスは市民権を得て広まっていきました。とっても歴史のあるスイーツなんですね!
現在ではリマ市内の多くの場所で食べることができ、お祭りの屋台の定番メニューとなっているピカロネス。さらにはピカロネスをテーマにしたコンクールやお祭りが開催されるなど、リマ市民にとってはなくてはならないデザートとなっています。スパイスと油の香りが漂うピカロネスの屋台は香りですぐに見つけることができますよ!
ちなみに屋台でピカロネスを作っている人を観察していると、彼女たちの多くが長い木の棒を使っていることに気付きます。この棒をピカロネスの真ん中の穴に通して器用にクルクル回すことで、ピカロネスを均一にきつね色に揚げているのです。
いつか身に着けてみたいテクニックですね。
そして、これまで何度か申し上げてきたことなのですが私は八角(スターアニス)が苦手。ピカロネスにはふんだんにアニスが用いられているため、このピカロネスも正直なところそこまで好きな味ではありません。ですが揚げたてのもちもちした生地と温かく甘いシロップのコンビネーションは私でも美味しいと思うくらい格別の味わい!八角が大丈夫な方は是非試していただきたい一品です!
油と砂糖の組み合わせの前ではいくら私でも屈してしまいます。
お祭り屋台などでは定番のリマ名物のデザート、ピカロネス!カロリーを気にせずシロップをたっぷりつけて召し上がって下さいね!